2019年4月30日:平成最後の野球日和 in 芝公園野球場

CATEGORY 白球のキオク

  • 2019.06.16

四回裏「十歳からのフリーエージェント」

草水ライオンズが、解散した。 監督が交代したことによって、やんちゃ過ぎる少年たちの統率が取れなくなり、内部崩壊。 結果、試合もボロボロに負けることが多くなり、チームを維持することができなくなった。 兄が入団したことにより、野球というスポーツを知った。 小学校一年ではボールに触れられず、ひたすら見学。二年生になったら、やっとキャッチボールをさせてもらえた。三年生になって、やっと代打で試合に出場できる […]

  • 2019.06.06

四回表「さよなら、ライオンズ」

白い砂地のグラウンド。 帽子をかぶった子どもたちが、白髪のおじいさんたちの投げたボールを打ち返している。 人数が極端に減ってしまったが、私の生まれ育った町でも、まだ快音は聴こえている。 学年が四つ上の兄が少年野球をやっていたので、小学校に入学したばかりのまだふらふらな時期から、私はグラウンドで躍動する男たちの様子をじっくり観ていた。 二回り以上大きい高学年の子どもたちである。その時はみんな巨漢にし […]

  • 2018.10.17

三回表「眩しい朝の儀式」

私は朝が好きだ。暗闇の世界が太陽の光を受けて、遠くの山から流れの穏やかな小さい川へと、少しずつ少しずつ明るみを帯びていく。ぽた、ぽた、と朝露が垂れて、緑たちが新鮮な空気を放つために光合成をはじめる。一日の始まりにこの美味しい空気をしっかり吸えると、身心共に軽快なスタートが切れる。親の目を盗んで兄とテレビゲームをするため以外に早起きなんてしなかった私が、何故こんなにも朝を好きになったのだろう。目には […]

  • 2018.08.09

二回表「夏の風物詩へ」

(この文章は、ある人から送られてきた手紙という形式で書かれています。)  この夏も負けて終わりました。 甲子園に出場した地元の高校が、目の前でサヨナラ負けをしたのです。試合終了後に、御父兄さんたちのいるスタンドに挨拶をした彼らが泣いてうずくまる姿を見て、思わず私の両の肩がざわっとしました。それまで三塁側を強く照らしていた西陽が、だんだんとその眩しさを失って、選手たちの影も薄くなっていきました。その […]

一回表「Baseball is beautiful.」

「お前はオレとキャッチボールをするぞ」 ようやく小学生になり、兄の背中を追いかけて潜り込んだ町内の少年野球チーム。そこではじめてキャッチボールの相手になってくれたのは、監督のSさんだった。私にとってS監督は、監督というよりも、町内の行事があるごとに泥酔している中年のおじさんという印象の方が強かった。 私の生まれ育った町内はとにかく行事が盛んで、春の花見をはじめとして、夏は祭りに秋は運動会、冬はサイ […]

ツールバーへスキップ